Column23|
あなたにも知ってほしい緊急避妊ピルのこと
2018.05.26
緊急避妊ピルとは?
避妊をしないでセックスしたり、コンドームが破けてしまった場合に、妊娠を防ぐ最後の避妊手段が緊急避妊と呼ばれているものです。もっとも一般的なのが”緊急避妊ピル”の服用です。
どうして避妊ができるのですか?
緊急避妊ピルは排卵を抑制する、排卵を遅らせる、受精を妨げる、子宮への受精卵の着床を阻止するなどが考えられます。 緊急避妊ピルは中絶薬ではないので、着床が完了してからの服用では効力はありません。
いつ服用するのですか?効果は?
緊急避妊ピルはセックスが行われた72時間以内(3日以内)に一度に1錠服用してください。 妊娠を防止しますが100%ではありません。一般的には妊娠する可能性を20%に減少できるといわれています。
副作用とは?注意することは?
服用すると、一時的に気持ち悪くなったり、吐いたりすることがありますが、これらの副作用は24時間以上継続することはありません。
服用したことで排卵が遅れ、その後のセックスで妊娠することがあります。そのため、服用後のセックスは控えるか、難しい場合は、翌日から低用量ピルの服用が薦められます。緊急避妊ピルが効いたかどうかは、服用後すぐにはわかりません。数日ないし数週間後に月経があって初めてわかります。もし、予定月経が一週間以上遅れたり、心配なことがあれば、すみやかにかかりつけの医師にお尋ねください。
服用したのに妊娠してしまったら?
知られている限りでは、異常妊娠であったり、赤ちゃんに異常があったりということはありません。
緊急避妊ピルと性感染症
緊急避妊ピルと子宮内避妊器具は、エイズを含む性感染症を予防するものではありません。これらに感染していないかどうかお悩みでしたら、かかりつけの医師にご相談ください。
セックスから72時間(3日間)が経過していた場合、銅が付加された子宮内避妊具を使用するなどの方法がとられることがあります。医師とご相談ください。